夜逃げはデメリットが多い

借金の返済が難しくなりどうにもならなくなってしまった。そんな場合の最後の選択肢として夜逃げがあります。夜逃げして債権者の追及から逃れ、再出発をしたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、夜逃げには注意が必要です。なにしろデメリットが非常に多いのです。

まずこれまでの生活をすべて失うことになります。行き先を知られないためにも親戚や友人と連絡をとることができなくなります。再出発をするというと聞こえはいいですが、これまで築き上げてきたものをすべて捨てなければならないのです。お金のためにお金よりも大切なものを失ってしまうこともあるでしょう。

それから住民票の問題です。夜逃げした場合はどこへ移動しても住民票を動かすことができなくなります。それがもとで居場所を知られてしまう可能性があるからです。遠方に逃げた場合、住民票を得ることが難しくなりますが、それによって職業探しが制限されたり、賃貸物件の契約をするのができなくなるといった大きなデメリットがあります

そして健康保険です。住民票の移動ができない場合、健康保険の加入ができません。特に問題なのは新しい生活をはじめた後に子どもができた場合です。戸籍届けができなくなります。

このように、夜逃げには新しい移動先で新生活を送る上で深刻な支障をもたらすことになるさまざまなデメリットがあります。本当に夜逃げという選択肢しかないのか、債務整理などの選択肢は考えられないのか。デメリットを踏まえたうえでよく考える必要があるでしょう。



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